
「出産前の体型に戻りたい」「産後から体重がなかなか減らない」「ダイエットしたいけれど、授乳中なので食事を減らしていいのか分からない」
産後は、妊娠・出産による身体の変化に加えて、育児による生活リズムの変化や睡眠不足なども重なり、食事や体重の管理が難しくなりがちです。
産後ダイエットで大切なのは、単純に食事量を減らすことではありません。身体の回復や授乳の状況にも配慮しながら、必要な栄養を摂りつつ、無理なく続けられる食事に整えていくことがポイントです。
この記事では、産後ダイエット中の食事で意識したいポイントやおすすめの食材、忙しい日にも取り入れやすい具体的なメニュー例まで紹介します。
産後ダイエットで食事が重要な理由
産後はなぜ痩せにくくなる?
産後に、「以前と同じように食べているのに体重が戻らない」と感じる方は少なくありません。
その理由の一つが、妊娠・出産を経て身体の状態や生活環境が大きく変化することです。
妊娠中は身体の状態が大きく変わり、出産後は育児中心の生活になります。さらに、赤ちゃんのお世話によって睡眠時間が不規則になったり、自分の食事をゆっくり摂る時間がなくなったりすることもあります。
その結果、
- 朝食を簡単に済ませる
- 昼食を食べる時間が遅くなる
- 子どもの食べ残しをつまむ
- 疲れて甘いものが欲しくなる
- 夜にまとめて食べてしまう
といった食生活になることも珍しくありません。
そのため、産後ダイエットでは「単に食べる量を減らす」のではなく、まず毎日の食事を整えることが大切です。
無理な食事制限をしないことが大切
ダイエットというと、「炭水化物を抜く」「朝や夜の食事を1食抜く」「食べる量をとにかく減らす」といった方法をイメージする方もいるかもしれません。
しかし、産後は身体の回復も考える必要があります。特に授乳中の場合は、母体自身の健康だけでなく、授乳に必要な栄養やエネルギーも考慮する必要があります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、授乳婦についてエネルギーや各栄養素の付加量が設定されています。
「痩せるために食べない」のではなく、「必要なものを食べながら、食事の質を整える」という考え方を持ちましょう。
産後ダイエットの食事で意識したい5つのポイント
①たんぱく質をしっかり摂る
たんぱく質は身体を構成する重要な栄養素です。
例えば、
- 鶏肉
- 豚肉
- 牛肉
- 魚
- 卵
- 豆腐
- 納豆
- ヨーグルト
などを毎日の食事に取り入れるとよいでしょう。
「野菜中心にすれば痩せる」と考えて、肉や魚を極端に減らすのはおすすめできません。
毎食、「たんぱく質を含む食品が入っているか」を確認するだけでも、食事のバランスを整えやすくなります。
②野菜・海藻・きのこを取り入れる
野菜だけでなく、海藻やきのこなども組み合わせて、さまざまな食品を食べることを意識しましょう。
例えば、
- サラダ
- 温野菜
- 野菜スープ
- 具だくさん味噌汁
- ひじき
- わかめ
- きのこ類
などです。
忙しい場合は、毎食たくさんの野菜を用意しようとする必要はありません。
冷凍野菜やカット野菜、野菜のお惣菜などを上手に活用するのも一つの方法です。
③炭水化物を極端に減らさない
ダイエット中だからといって、ご飯やパンなどの主食を完全に抜く必要はありません。
主食は身体を動かすためのエネルギー源となるため、極端に減らすのではなく、主菜・副菜と組み合わせてバランスよく食べることを意識しましょう。
特に授乳中の場合は、自己判断で大幅な食事制限を行うのではなく、体調や授乳状況に合わせることが大切です。
「ご飯を抜く」よりも、「ご飯+肉や魚+野菜」というように、食事全体のバランスを見直してみましょう。
④脂質は量と種類を意識する
脂質も身体に必要な栄養素ですが、揚げ物や脂身の多い肉、菓子類などを頻繁に食べると、脂質やエネルギーの摂り過ぎにつながる場合があります。
例えば、
「唐揚げ+ポテト+デザート」
という食事が続いているなら、
「焼き魚+ご飯+野菜+味噌汁」
などに置き換えるだけでも、食事全体を整えやすくなります。
脂質を完全にカットするのではなく、揚げる・焼く・蒸すなど調理法も意識してみましょう。
⑤3食を基本にバランスよく食べる
「朝は食べる時間がない」「昼は子どものお世話で食べ損ねた」ということも、産後には珍しくありません。
しかし、食事を抜いた結果、夕方から夜に強い空腹を感じて一気に食べてしまうこともあります。
まずは、
主食+主菜+副菜
を基本に、できる範囲で3食を整えることを目指しましょう。
毎食完璧にする必要はありません。
1食ごとに100点を目指すのではなく、1日を通してバランスを取るという考え方でも十分です。
産後ダイエットにおすすめの食べ物

主食におすすめの食材
主食には、ご飯、パン、麺などがあります。
ダイエット中だからといって主食を抜くのではなく、量や組み合わせを意識しましょう。
特にご飯は、肉・魚・卵・野菜などと組み合わせやすく、普段の食生活にも取り入れやすい食品です。
主菜におすすめの食材
主菜には、たんぱく質を含む食品を取り入れましょう。
おすすめは、
- 鶏肉
- 豚肉
- 牛肉
- 魚
- 卵
- 豆腐
- 納豆
などです。
「毎食、何か一つたんぱく質を入れる」と決めておくと、献立を考えやすくなります。
副菜・間食におすすめの食材
副菜には野菜、海藻、きのこなどを取り入れましょう。
また、間食を完全に禁止する必要はありません。
ヨーグルトや果物など、食事全体のバランスを崩しにくい食品を選ぶ方法もあります。
「お菓子を食べたらダイエット失敗」と考えるのではなく、量や頻度を意識しながら、無理なく続けることが大切です。
産後ダイエット中の食事で気をつけたいこと
極端な食事制限や欠食は避ける
産後ダイエットでは、「早く痩せたい」という気持ちから食事を抜いたり、炭水化物を完全にカットしたりするのは避けましょう。
特に授乳中は、必要なエネルギーや栄養素を確保することも重要です。
体重を落とすことだけを優先せず、身体の回復や体調を第一に考えましょう。
高脂質・高糖質な食事を摂りすぎない
ケーキ、菓子パン、スナック菓子、揚げ物、甘い飲み物などは、食べる量や頻度を意識しましょう。
ただし、「絶対に食べてはいけない」と考える必要はありません。
育児のストレスや疲労がある中で、好きなものをすべて禁止すると、かえって長続きしないこともあります。
「毎日何となく食べているお菓子を、まず週に数回にする」など、無理のないところから見直しましょう。
授乳中は「痩せること」だけを優先しない
授乳中の食事は、ダイエットだけを目的に考えないことが重要です。
授乳婦には、一般の成人女性とは異なる栄養上の考慮が必要で、厚生労働省の2025年版「日本人の食事摂取基準」でも授乳婦の付加量が設定されています。
授乳中に体重を落としたい場合は、自己判断で極端な食事制限をするのではなく、体調や授乳状況を考慮しましょう。
産後ダイエットにおすすめの1日のメニュー例
ここからは、これまで紹介したポイントをもとに、実際の食事例を紹介します。
ポイントは、毎食完璧な料理を作ることではありません。
「主食+主菜+副菜」を基本に、忙しい日はコンビニやお惣菜も上手に使う。
これくらいの気持ちで取り組むことが、長く続けるコツです。
自分で作れる日のメニュー例
朝食
- ご飯
- 卵焼き
- 納豆
- 野菜入り味噌汁
- 果物
朝からたんぱく質を取り入れ、ご飯と組み合わせます。
味噌汁に野菜やきのこを入れておけば、忙しい朝でも副菜を取り入れやすくなります。
昼食
- ご飯
- 鶏むね肉のソテー
- 野菜サラダ
- スープ
昼食は、主食・主菜・副菜をそろえることを意識します。
鶏肉をまとめて調理しておけば、翌日の昼食や夕食にも活用できますよ。
夕食
- ご飯
- 焼き魚
- ほうれん草のおひたし
- きのこ入り味噌汁
夕食も「ご飯を抜く」のではなく、魚や野菜、汁物と組み合わせます。
家族と同じメニューを食べながら、自分の量を調整する方法なら、別々の料理を用意する必要もありません。
間食
- 無糖ヨーグルト
- 果物
- ナッツなど
間食を完全に禁止するのではなく、食事とのバランスを見ながら選びましょう。
忙しくて料理できない日のメニュー例

産後は、赤ちゃんのお世話や家事で料理をする時間が取れない日もあります。
そんな日は、コンビニやスーパーのお惣菜を利用しても問題ありません。
大切なのは、「コンビニだからダイエットできない」と考えるのではなく、商品の組み合わせを工夫することです。
朝食
- おにぎり
- ゆで卵
- ヨーグルト
- 果物
おにぎりだけで済ませるのではなく、卵やヨーグルトを加えることで、たんぱく質を補いやすくなります。
昼食
- おにぎり
- サラダチキン
- 野菜サラダ
- スープ
「主食+主菜+副菜」を意識すれば、コンビニでも十分に食事の形を整えられます。
夕食
- ご飯
- 焼き魚や焼き鳥などのお惣菜
- 野菜のお惣菜
- 味噌汁
料理をする時間がないからといって、菓子パンやカップ麺だけで済ませるのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせることを意識しましょう。
「今日は料理できなかった」と自分を責める必要はありません。
産後のダイエットで大切なのは、毎日完璧に食事を管理することではなく、忙しい日でも続けられる方法を見つけることです。
食事と合わせて意識したい産後ダイエット

食事と運動を組み合わせることも効果的
産後ダイエットでは、食事を整えることに加えて、身体を動かすことも一つの方法です。
ただし、産後すぐから無理に運動を始める必要はありません。
身体の回復状況に合わせて、医師などに相談しながら、ウォーキングやストレッチなど、できることから取り入れていきましょう。
「毎日30分運動する」といった高い目標を設定するより、日常生活の中で少しずつ身体を動かすことを意識する方が続けやすい場合もあります。
睡眠・休養も大切にする
産後は赤ちゃんのお世話によって、十分な睡眠を取ることが難しい時期です。
そのため、「ダイエットのために頑張らなければ」と無理を重ねるのではなく、休めるときには休むことも大切です。
食事・運動・休養のすべてを完璧にしようとせず、今の生活の中でできることから始めましょう。
まとめ
産後ダイエットで大切なのは、食事を極端に減らすことではありません。
まずは、
- たんぱく質をしっかり摂る
- 野菜・海藻・きのこを取り入れる
- 炭水化物を極端に減らさない
- 脂質の量と種類を意識する
- 3食を基本にバランスよく食べる
といったポイントを意識してみましょう。
また、忙しくて料理ができない日は、コンビニやスーパーのお惣菜を活用しても大丈夫です。
「毎日完璧にやる」のではなく、自分の生活に無理なく取り入れられる食事を続けることが、産後ダイエットを長続きさせるポイントです。
まずは今日の食事から、できることを一つ変えてみましょう。
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